土曜日

61■オーガニックの意味

もともと「オーガニック」と言うのは、穀物や野菜の生産者や羊などの牧畜家などが、
農薬などの薬剤の散布で、自分達の住環境が汚染されて、
自分達の健康を害することがないように、
それら有害なものを使用しない運動でありました。

そのためオーガニックの基準は、その運動の主体ごとに勝手に決められていて、
かなり厳しいニュージーランドから甘いアメリカやオーストラリア、
信じてよいのかインド!など、
その国の中でも主体の団体ごとで扱いが違っているのです。

もし厳密にオーガニックの精神を加工する段階にも延長して製品を作るなら、
今ある工場や制度の下ではかなり困難なことになるんです。

こんなこともありました。オーガニックウールを輸入したときに、
検疫で殺虫ガス漬けに会い、原料が使えなくなったりもしたんです。

また合成樹脂や合成洗剤などを使用しているラインをそのまま通すことも出来ませんし、
他の塵芥が混入することも避けなければオーガニック製品は作れません。

また繊維はオーガニックでも糸はポリエステルであったり
部品がプラスチックであったり、化学染料であったり、柔軟剤処理されたり、
結局はオーガニックは宣伝文句だけで
その精神は製品には反映されていないものが多く出回ることになるのです。

オーガニックの歯磨きを見ました。成分は???どこがオーガニック?
今世の中に出ているオーガニック加工品は、
使っている原料の一部がオーガニックだと言うものが大半で、
そのために高額なお金を払うのはばかばかしい限りです。
オーガニック運動とはそのようなものではないのです。

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