土曜日

76■松煙(炭)で緑茶の色の石鹸


(画像の右は色の比較のための緑茶) 

松煙(しょうえん)とは、読んで字のごとくで、松を燃やしたときに出る黒いススを集めたものである。このススは松材が完全燃焼しているのではないので、松特有の松脂がタールとして残っているために、色々と面白いことをしてくれる。
真っ黒なススなのに緑茶色の石鹸ができるのはこのためである。

写真の石鹸は、廃油を使ったもので、
【レシピ】
▼廃油(主にオリーブ油) 70%
▼ココナツ油  15%
▼レッドパーム油  15%
▼松煙(オイルの0.2%くらい)

松煙は、濃さを見ながら目分量で入れたので、もしかしたら、もっと少なかったかもしれない。

【一般的なレシピ】
カロチーノプレミアムオイルを多く使う。
混合オイルに松煙を少しづつ加えながら、黄色がまだまだ強いくらいにしておく。
そのくらい松煙を少なめにしておいてちょうど良いくらいの色目になる。
後は苛性ソーダ液を加えて普通に作るだけ。
作りたてはかなり黒っぽい色をしているが、
時間がたつほどに黒みが薄れ緑っぽくなる。
数ヶ月もすればやや茶色っぽくなるが、まだ緑色を保っている。
退色スポット(石鹸の酸化による円形の色落ち)が出ると、
その部分は青みがかったグレーになる。

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