金曜日

38◆最終兵器 医者

某民間病院にて・・・

「A先生って頼りなくって本当に困るね!」

『A先生なんか、まだ自分の専門のことは、なんとか自分で処理できるからましよ』

「え~!もっとひどい先生いるんですか?」

『大学の医局では、よその病院に出向させられない先生が温存されているのよ』
『そういう先生を最終兵器って言っているの!』

・・・某業界関係者談・・・

37■赤い色のクリーム

ラックダイ・コチニールは食品添加物として、
ぜんざいの色だしにも使われているもので安全です。
もちろん化粧品にも使われています。

主成分はラッカイン酸なので酸との相性は良いです。
アルカリ性のものとの配合では赤紫色に傾きます。

原材料は何かと言うとですね・・カイガラムシです。

詳しく言うとですね。
ラックダイの場合では、
ガンジス川の上流域でイヌナツメの木に繁殖している(人工的に)カイガラムシが
樹液を吸って体内に作り出す赤い液を取り出して、
赤い染料部分とワックスとに分離精製します。

そのためこの赤い染料は少し油分を含んでいますが
熱湯では簡単に溶けます。

クリームに直接溶かし込むことも出来ます。

なお、このラックダイは江戸時代には
「花没薬(はなもつやく)」と言う名で
血止めの漢方薬としても使われていたようです。
(なんか信じ難いけれども!)と言うことです。

自然界では数少ない動物由来の色素です。

36■紅花を石けんに

紅花には主に黄色い色素と赤い色素の2種類が含まれています。
黄色い色素は水で簡単に流れ出して取り除けます。
残った赤い色素はアルカリ液で抽出できますが、
このときの色は黄色に変わっています。
この抽出液を酸性液で中和してやると赤い色に戻ります。

布の染色はこのようにしてするのです。
と言うことはアルカリ性の石けんでは赤い色素も黄色になるので
紅花の抽出液は石けんには使えません。

では紅花を直接石けんに放り込むとどうなるかと言うと
、トレースのまったく出ていないシャブシャブの状態では
まだ水分の塊が残っているので
アルカリ性の水に紅花が触れて色が消えます。

でもかなりトレースが出ている状態では、
水分が石鹸などに取り込まれていて、
紅花に直接触れる水分がかなり少なくなっているので
赤い色をなんとか保つことが出来ます。
この状態のときに生地に混ぜ込むようにすれば成功する可能性があります。

ただし紅花の赤い色素のもうひとつの特徴は、
熱に弱いことなんです。
およそ40℃以上になると徐々に退色していきます。
ホットプロセスはもちろんのこと、
ジェル化は厳禁です!

いずれにせよ、ちょっとした操作で色が抜けてしまうのが紅花の赤い色素です。

アルカリ液に触れさせない方法があります。
紅花をよく乾燥させておいてからホホバオイルに漬けます。
十分に濡れたら取り出して、
石鹸生地に埋め込みます。
ホホバオイルは半分が「ろう」ですので、
苛性ソーダ液の影響を受けずに紅花をマスキングしてくれます。

それともしうまく行った場合でも、
熟成は暗い場所にしてください。
紅花の3つ目の特徴が日光で退色しやすいと言うことですので。

紅花は万葉集では、
艶やかで美しいけれども繊細で
すぐに壊れてしまう都の女性たちの代名詞として
歌われているものです。

脆弱さゆえに、
うまく色が出せたら
感慨深いものになることと思います。

35■カメオ彫刻風石けんを作る


タンガラの茶色石けんの土台に
ココナッツ油多めの硬い白色石けんを
薄く重ねた二色石けんを作り、
一年間寝かせて、
より固めた石けんを彫刻刀で彫って、
カメオ風の石けんを作ってみた。


固めたつもりの石けんでもまだ軟らかく粘性があり、
かなり細かな作業は難しかった。

とりあえずどんな感じになるかを見たかったので
荒削りの物を作ってみた。

表面のヌルヌルした光沢が良くない。
透明度がありすぎ。
もっと固く作る
彫刻の腕が悪い!

以上を改善すればよいものが出来るだろう♪

34■モールドを作る

材料はウレタン樹脂である。
これも染色でフィックス剤として使っているものである。

ウレタン樹脂だからプリンプリンしていて固まった石けんを取り出しやすい。
しかも透明だから中の状態が良く分かる。

欠点は軟らかすぎるので結構肉厚がいることだ。
ためしに一つ作ってみたが固まるのに時間がかかった。

私が使っているウレタン樹脂は触媒を使って固めるタイプのものではなくて、
空気に触れて固まるタイプのものなので、
少しずつ塗り固めて行ったので時間がかかってしまった。

結果は一箇所破れてしまった!
やはり肉厚を大きくしないとだめだった。

33■紀州備長炭粉末4μ(ミクロン)

ウバメガシの木から作られる備長炭は、
叩くとキーンと言う金属音がするくらい硬いもので、
これを粉末にするのは容易なことではない。

市販の備長炭の塊を買ってきて
、かなづちで叩き割って、
乳鉢でゴリゴリしたって粉末にはならない。
もしなったらそれは偽物である。

染色で墨染めと言うのがあり、
これは書道で使う墨を使って染めるもので、
材料は松材であり、墨汁である。

これは松を燃やしたススを集めたものなので
かなり細かく軟らかく、粘性もある。

備長炭は粗く硬くサラッとしていて
染色にはきわめて不向きの材料なのだが、
4μの微粉末が手に入ることになって、
糸に練りこんだりしてやっと使うことが出来た。

その備長炭微粉末なら石けんに入れても顔を傷つけることなく、
皮脂の汚れを取り除いてくれるだろうと・・・・・
粒子が細かすぎて無理かもしれないが、
使った人たちからは洗浄力がアップしていると言われている。

なお、それ以下の細かな粒子だと粉末状ではなくて、
酢酸ビニルなどの柔軟剤(工業用)に
溶かし込んだ溶液の状態でしか出回っていないようだ。

粉末ではこれがもっとも細かな粒子の紀州備長炭ということになる。
だから高価である!
ちなみに石けんで真っ黒にしたいのなら
オイルの量の1%以上入れるようにしたほうが良い。

32■二酸化チタンは安定している

金属のチタンも安定している金属ですが、
この二酸化チタンは少々のことでは
分解や他のものと結合したりなどの反応はしない頑丈な物質です。

ただかなり高濃度の高温の苛性ソーダ液には反応して、
チタン酸ナトリウムを生じるようです。

石けんに入れるときには苛性ソーダ液のほうではなく、
オイルのほうに混ぜてからケン化させるか
グルグルしてから入れるほうがより良いかもしれません。

二酸化チタンがダマにならないようにするには
茶漉しなどでふるいにかけ
オイルに混ぜてブレンダーなどで
苛性ソーダを入れる前によく攪拌しておくことです。

粉の扱いに慣れている方なら
ぐるぐるしてから入れてもいけるようです。

31■酸化チタンは二酸化チタンの一般の呼び方

最初のころは二酸化チタンと酸化チタンの区別についてよく問い合わせが来た。
正確に言うと酸化チタンには二酸化チタンのほか三二酸化チタンなどいくつかの化合物があり、

それらをまとめて酸化チタン(類)と言うのであるが、
その生産量・使われている歴史などから、
一般に酸化チタンといえば
二酸化チタンのことを言い表すことになっている。

たおさんの本には酸化チタンと書かれてあるが、
これはもちろん二酸化チタンのことであり、一般書の場合はこの表記で十分である

30■二酸化チタンを石けんに入れてみよう

私の持っている二酸化チタンの粒子径はかなり細かい。
これを石けんに入れても顔が傷つくようなことは無いので
安心してたっぷり入れることが出来る。

二酸化チタンをたっぷり入れたものは
非常に硬くなってもちろん溶け崩れにくくなるし
汗(石鹸の)もかきにくくなる。

この石けんを愛用してくれている奥様がいらっしゃるが、
よく洗う手から腕の部分が白くなってきていた。

石けんから肌に残る二酸化チタンの量はたかが知れているものの、
毎日続けているとそれなりの効果が出てくるものである。

無論、これは二酸化チタンの遮光効果であって、
漂白効果は少ないと思われる。

28■モンモリロナイトを石けんに入れたら

モンモリロナイトなどの
ベントナイト系のクレイを石けんに入れるときには、
これが大量の水を吸収すると言うことを
考えておかなければならない。

果たして苛性ソーダも
モンモリロナイトに取り込まれてしまうのだろうか?

まだその実験はしていない。

29■染色でモンモリロナイトを使う

私がモンモリロナイトを持っていたのは、
そもそも染色で使っていたからである。

染色後の生地をモンモリロナイト水溶液に浸して
生地に皮膜を作り色止め剤として使っていたのである。

それが石けん作りにも流用されている。

27■モンモリロナイト

これはベントナイトを精製したもので粘土である。
ケイ素化合物の結晶で分子内に水を大量に取り込む性質がある。

一般にクレイと呼ばれて化粧品に多く使われていて
世界各地で採掘され、
その地域の色で独特の名称を持っている。

もっとも着色の多くは酸化鉄ではあるが、
美しい色の中には銅やニッケルやクロムなど
有害なものも含まれるので
含有重金属が明記されているものを使うのが良い。

(美しいものには毒がある!)

26■試薬品と局方品とコスメグレード品と食品添加物と工業品

■試薬はさまざまな実験に使う目的があるため、
成分の細かな表示が必要です。
もちろん純度の高さも要求されますが、
それよりも何が混ざっているかとか純度の割合の方が重要です。
何が混入しているか分からないものは実験に使えませんからね。

そのため価格的には高くなります。
苛性ソーダは500gで800円くらいします。
もちろん実験用だけでなく工業的にも使われています。


■局方薬品は、薬としての使用基準が元になっているわけなので、
その条件さえ満たしていれば、

純度の高さや混入物の詳しい成分表示は必要ありません。
試薬に比べて表示が少し簡単になっているものが多いです。
価格的にはやはり高いです。


■コスメグレードと言う基準はありません。
化粧品用に調整された材料と言う風に受け止めればいいでしょう。

ココナッツオイルから肌への刺激成分を取り除いたオイルや、
クリーム用に乳化しやすいように水酸基添加したものや、
扱いやすいように色々なものを混合したものなど、
その形態は用途に合わせて様々なものがありますが、
製造メーカーがその内容を公開していないものが多く、
実際はどのような代物か良く分からないものがあります。

そのためこのコスメグレードと表示されているものを使う場合は、
その表示されている用途以外には使わない方が良いのです。

また増量してごまかしているものもあるため、
材料に対する知識をしっかりと持った方が良いです。

価格はピンキリで、
同じ成分のものがコスメグレードのコーナーに置かれるだけで
何倍もの価格になったりすることもあります。

特にアトピーなどでこれしか使えない人は
内容を明記しているものを選ぶようにした方が良いです。


■食品添加物は一見もっとも安全で
純度が高そうに思えますが、実は逆です。

食べてはいけないものが入っていなければ良いと言う規準のものですので、
苛性ソーダなどは確か95%(?)93%(?)以上あれば良かったはず。

口に入れるものよりも肌に使うものの方がよりシビアなんです。
そのため苛性ソーダ(フレーク状)のものは、
500gで、ビン入りで500円くらい袋で400円くらいと安価なのです。


■工業品はその用途によってすでに調整されているものと
純原料のものとに分かれます。
(他のものでも一緒ですが)基準は主にJISです。

苛性ソーダのJISでの基準は96%以上ですが、
産業によってはもっと高いグレードのものが必要なところもあるので
いろいろなランクに分かれています。

A社は97%以上を自社基準としていて、
袋への表示は99%としています。
試薬品との大きな違いは、
試薬では重金属の含有を抑えていることで
そのため試薬は高いのです。
でも実際に石けんに使う場合、その差はほとんどありません。

25■葉緑素の色を保つには

クロロフィル(葉緑素)中のMg(マグネシウム)を
Cu(銅)に置き換えてやると
より安定したものになります。

クロロフィルは窒素4個と酸素1個で
イオン的物理的に固定されているだけの二量体ですから
酸性浴中で、Cu(銅)とMgは簡単に置換するはずです。

置換率を気にしなければ、
無機酸・有機酸どれでもいけるんじゃないでしょうか。
ただ置換後の銅錯体でもそれほど安定しているわけではないです。

クロロフィルは多量の水分子を含んだ構造ですので、
銅クロロフィルを脱水反応させないようにしないと
クロロフィル自体が壊れてしまうでしょうね。

油脂のケン化の加水分解に消費する水分は
水分総量の約十分の一くらいですから
それほどの影響は無いものの、
ケン化が進んでからの投入がいいでしょうね。

24■花の色を抽出するには

もともと花の色は花びらの細胞の中で
細胞液の中に色素と金属などが
お互いにくっついて発色しているので
水に溶けている形になります。

ハーブをオイルに漬けるのは
精油成分を抽出するためのもので
色素を抽出するなら
水かアルコールになります。
それも酸性にしておくほうが色が持ちます。

ただしオイルに溶ける色素もあるため、
少量をオイルに漬け込んで、
予備試験してから
どんな色が抽出されるのかを確かめてから
本番に臨まれる方がいいでしょう。

23■紫根と紫紺

シコンを変換させると「紫紺」の方が出てくるんですね。
イメージ的にも間違っているのではないので
シコンを紫紺と思っている方も多いようです。
でもシコンは紫根です。

紫草の根と言う意味です。

ちなみに紫根の色素「シコニン」
口紅などの化粧品にも使われていますが、

それは「バイオシコニン」という
遺伝子操作された紫根のキメラから作っています。

22■エタノール(エチルアルコール)を入れるとすぐにトレースが出る

EOやFOを入れたり、
エタノール抽出(シコンなど)のアルコール液や
お酒を入れるとすぐにトレースが出て、
あっという間に固まってしまったと言うことはありませんか。

あるいはそんなこと無かったよという人もいますよね。
最大の原因は材料の中に
かたんぱく質系のものが入っていませんでしたか?
と言うことなのです。

たんぱく質は熱や薬品によって変化し
変性タンパクになります。
エタノールはたんぱく質を変性させる力が
大変強い薬品ですので、
これが固化の最大原因になります。

21■セリシンパウダーとシルクパウダー

セリシンパウダーは、
絹精錬工場で取り除かれたセリシンを
乾燥粉末化させたものですが、
最近は食品用や化粧品用に、
セリシンを分離し粉末化させたもののほうが多いようです。

シルクパウダーと言う場合には
次の3つのパターンがあります。

1。セリシンパウダーのこと
2.フィブロインパウダーのこと
3.両者を含むもの
さらに、化学的に分解して溶解させてから
乾燥粉末化させたものか
機械的に粉末状に切断しただけのものか。

それによって、苛性ソーダ液に入れて
分解させてから使うのか、
トレースが出るころに入れるのか
などの使い方が違ってきます。

20■シルクファイバー

シルクは中心にフィブロイン
その周囲にセリシン
と言うたんぱく質で構成されています。

天然のものはやや黄色みを帯びた色で、
これを精製(錬ると言います)して
外側のセリシンを落としたものが
あの白い光沢のあるキュッキュッと鳴くシルクです。

この外側のセリシンと内側のフィブロイン
どちらもたんぱく質ですが、
セリシンの方は、水溶性が強いアミノ酸が多く
過熱やアルカリで分解されやすく、

フィブロインはそれが少なく
分解されにくい構造になっています。

市販されているシルクファイバーが
セリシン付きのものかそうでないのかは
色で判断してください。

19■PGとBG

プロピレングリコールブチレングリコール

どちらも2価アルコールで
PGが3個の炭素
BGが4個の炭素を持っている
似た性質のアルコール。

殺菌性はPGの方が強く、
肌への刺激性はBGの方が少ない。

*グリセリンは3価のアルコール

18■石けんの熟成期間は

石けんの組成・乾燥場所・季節・地域・方法などで
ずいぶんと違ってきます。

解禁日はあまり明確に決めずに、
石けんたちの様子を見守りながら

「そろそろかな」というようにした方が良いです。

ただし、ココナツオイルのような
石鹸を硬くするようなオイルを多く入れたものは、
見かけよりも長い目で見るように。

また柔らかい石鹸は
ケン化は十分進んでいても
溶け崩れやすいため、
3ヶ月よりかなり長い期間放置して
おく方がよいです。

*3年物の石鹸はマイルドですよ♪(使うのを忘れていただけ)

17■果汁を入れるとマイルドな石けんになる?

果汁に含まれるクエン酸がケン化を邪魔して
ケン化率を下げる(オフ率を上げる)ことと、

果汁に含まれる糖分(かなり多い)が
保湿性を高めることと、

カロテノイド色素などが
微妙に良い影響を与えているからなのです。

16■苛性ソーダは強アルカリなのに石けんは弱アルカリ

どのように説明すればいいのだろうか?

実証的に言えば、
苛性ソーダの水溶液の濃度をどんどん高くしてやれば、
PHはどんどん14に近づいていくが、

石けんの水溶液の濃度をどんどん高くしていっても
PHは9か10くらいで止まってしまう。

このような状態になるものをそれぞれ、
強アルカリ性弱アルカリ性と言うのである。

「えっ!石鹸液を濃くしていったらPHが12・13・・になっていった!」・・・
それは、苛性ソーダの塊がそのまま石けんに残っているんで、使わないようにね!」


*PHは「1~14」。7が中性で7未満が酸性、7以上がアルカリ性。

15■弱アルカリの石けんに酸を加えれば酸性石けんに?

絶対になりません!
オプションに酸を加えれば
せっかく出来た石けんが
分解して脂肪酸になって分離してしまいます。

と言うことは
オプションで果汁を加えると、
果汁の多くはクエン酸を含んでいるので、
石けんのケン化を邪魔してしまい、
10%オフで作る予定の石けんが15%オフになったりします。

ゆえに、そのような石けんのほうが
とてもマイルドだと感じることが多いのは、
ケン化率が低いからなのです。

14■尿酸と尿素

この二つはまったく違う物質である。

尿酸はこれが体内に溜まると
通風の原因となる有難くないものであり、
尿素はアルカリなどで分解して
アンモニアを発生させる臭いものである。

どちらもおしっこから出てくるものではあるが、
肌に良いのは尿素のほう。

13■ヒアルロン酸

「1gでこんなに・・・」というCMがある。
試薬ではヒアルロン酸は1g20万円もする。
工業品ではもっと安いのではあるが
それでもきわめて高価のものには違いない。

最近では安価な化粧品にもヒアルロン酸配合とあるが、
いったいどれだけの量が配合されているのやら
確かめるすべも無いが、
しかしそのヒアルロン酸自体がひとつの物質ではなく、
いくつかの状態のものの総称であり、
プロテオグリカンというムコ多糖
(天然では糖たんぱく質で存在)で
分子量が100万と言う巨大分子である。
独特の強力な粘性が特徴。

これは合成も可能で、
市販化粧品などに使われているものは、
安価に製造できるこれら合成品であろう。

まあ、どこまでをヒアルロン酸と言っていいのか
その辺もあいまいなんですがね。

12■天然染料を使ったローソクの煙は安全?

天然染料のほとんどは漢方薬で
それを燃やした煙が少量であれば
人体に害を与えるような成分のものは無いと思われます。
染色用に抽出する場合でも
鍋のふちに染料がついて煙を出すことがよくありますが
特に問題は無かったですね。

ただその匂いが臭かったりすることがあるのと
直接大量に嗅ぐとやはり漢方薬ですから何らかの効果
(良い悪いは別として)は生じます。
その点は気をつけたほうが良いと思います。

染料での色付けですが天然染料の色素の多くは水溶性ですので
ローソクの作り方によって染料の調節が必要になります。
それによって変色するかどうかが決まります。

また一部の染料は油脂で抽出できるものもありますので
油脂からローソクを作るときには簡単ですし、
高分子のアルコールを使う場合は
アルコール抽出できるものもあります。

(紫根など)

11■> 石鹸ができる化学式は…?

CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOH  がオレイン酸です

CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOCH2
                    |
CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOCH
                    
CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOCH2

が、オレイン酸トリグリセリド(脂肪もしくは油脂)で、
オリ-ブ油の主成分です。
(縦線がずれて表示されているかもしれません!)

一般式は

C3H5(OCOR1)(OCOR2)(OCOR3)

Rはアルキル基
3つのアルキル基が同じ場合は

C3H5(OCOR)3

これで反応式を書くと

C3H5(OCOR)3+3NaOH → 3NaOCOR+C3H8O3

オレイン +苛性ソーダ → オレイン酸ナトリウム(脂肪酸石けん) + グリセリン