土曜日

63■オイルのケン化価のバラつき

市販されているオイルの成分組成は、品種・産地・収穫時期・精製方法そして保管期間や保管状況によって変わってきます。さらにメーカーでのブレンドも考慮しなければならないでしょう。
所詮、天然のものに均一性を求めること自体が無理なことですので、ある程度の幅を持ってケン化価を見る必要があります。
特に私達が良く利用している「アルカリ計算機」の元データの信頼度は?はっきり言って元の文献のデータ自体がいつのもので、どこのものかを知らないし、知ったところで、今自分が使っているオイルがそのデータに近いものなのかどうかも分からないのです。
ケン化価139とあっても、文献によっては5%くらいのズレは普通にあるようです。そのような状況でオイルを数グラム多く入れたの少なかったのとか、苛性ソーダをグラム以下まで量る必要などまったくないし、天然物を使ったものは、ゆとりを持って扱うべしと言うことです。
これを工業的には「ゆらぎ」とも言っています。
正確でないものを正確に量っても仕方ないと言うことです。

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