ウバメガシの木から作られる備長炭は、
叩くとキーンと言う金属音がするくらい硬いもので、
これを粉末にするのは容易なことではない。
市販の備長炭の塊を買ってきて
、かなづちで叩き割って、
乳鉢でゴリゴリしたって粉末にはならない。
もしなったらそれは偽物である。
染色で墨染めと言うのがあり、
これは書道で使う墨を使って染めるもので、
材料は松材であり、墨汁である。
これは松を燃やしたススを集めたものなので
かなり細かく軟らかく、粘性もある。
備長炭は粗く硬くサラッとしていて
染色にはきわめて不向きの材料なのだが、
4μの微粉末が手に入ることになって、
糸に練りこんだりしてやっと使うことが出来た。
その備長炭微粉末なら石けんに入れても顔を傷つけることなく、
皮脂の汚れを取り除いてくれるだろうと・・・・・
粒子が細かすぎて無理かもしれないが、
使った人たちからは洗浄力がアップしていると言われている。
なお、それ以下の細かな粒子だと粉末状ではなくて、
酢酸ビニルなどの柔軟剤(工業用)に
溶かし込んだ溶液の状態でしか出回っていないようだ。
粉末ではこれがもっとも細かな粒子の紀州備長炭ということになる。
だから高価である!
ちなみに石けんで真っ黒にしたいのなら
オイルの量の1%以上入れるようにしたほうが良い。
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