月曜日

54■洗濯用粉石けんの作り方

オイルから作る場合には苛性ソーダの量を
ケン化率100%を少し超えるようにします。

作り置きしている石けんをリパッチする場合は、
トータルでケン化率が100%を少し越えるように
苛性ソーダを足してやります。

・まず鍋は直火をしないで、湯煎にして、
刻んだ石けんチップに熱湯を注ぎ入れる。
石けんは鍋の1/3以内にして熱湯は石けんチップが
ヒタヒタになるくらいより少ない目にしておく。

・石けんチップが透明になってきたら、
追加の苛性ソーダを溶かした液を鍋に足し根気よく混ぜ続ける。

・十分に混ざってダマが残らなくなったら
ボウ硝(芒硝)硫酸ナトリウムのこと」を
石けんチップとほぼ同じだけの量を加えて
水分がかなり飛ぶまで混ぜ続ける。

・まだ湿っている状態でも少しパサパサ感がしてきたら
鍋を湯煎から下ろし、石けんを冷ましながらへらなどでかき混ぜていく。

・温度が下がってくると急に固まりだしてくるので
すばやくかき混ぜて石けんを粒状にさばいていく。

*出来るだけ水分を飛ばした方が、
後で石けんを粒状(粉末状)にするのが楽。
でも直火は難しいと言う方や、
湯煎では時間がかかりすぎると言う方は、
電気鍋で温度を中温くらいに設定しておけば、
かなり早く楽に粉末化できます。

このようにして出来た洗濯用石けんは、
グリセリンを含んでいるので衣服を柔らかく洗い上げることが出来ます。
また過剰の苛性ソーダは作業中に炭酸ソーダに変化してしまうので大丈夫です。

私の余り物の石けんはほとんど色つきなので、廃油で作っています。
芒硝は「無水芒硝」を使います。
毒劇物じゃないので薬局で頼めば取り寄せてくれるかもしれませんが、
工業用の25kg袋を買って、何人かで分けた方がかなり安くなります。
国産品と中国品とで価格差がありますが国産品でもかなり安いです。
(私は工場からもらってくるので今の価格を知りませんが!)
試薬の一級品で500gで700円くらいですが、
25kg袋だと1kgあたりで100円?くらいじゃないかな?
薬局でも取り寄せてくれるところがあるかもしれませんが、
工業用として大量に出回っているものですから、
近所の工場関係者に聞いてみるのもいいかもしれません。

なおこの芒硝は市販の洗濯用粉石けんに入っているビルダーと同じもので、
硫酸塩」と表示されていることもあります。

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